乳ガンについて

乳ガン治療の決め手は早期発見です

ライフスタイルの欧米化の影響もあり日本人の疾病の罹患率は最近大きく変化しています。とりわけ乳ガンは近年増加の一途をたどり、日本人女性のがん罹患率では胃がんを抜いて第1となりました。いまでは女性の25〜30人に1人は生涯のうちに乳ガンになると言われています。乳ガンになるのを防ぐことはできませんが、早期に発見し、乳ガンで命を落とすことはなんとしても避けたいものです。

近年の乳ガン治療はますます進化し、がんと診断されても以前のように乳房を全部取る必要がなく(乳房温存手術)、手術で残した乳房が変形しないような方法(生食充填法)や、新しい抗がん剤・ホルモン療法などが奏効し、治療成績や患者さんのクオリティー・オブ・ライフは向上しています。実際、大きさが2cm以下でリンパ節転移のない進行度Iの場合では90%近くが手術および術後の補助療法で完治しています。それゆえに乳ガンの治療はいかに早期の時点で発見するかが重要になってきます。

乳ガンは自分自身で発見できる数少ないがんのひとつであり、正しい自己検診の知識を持ち、少しでも異常を感じたら専門医に相談する必要があります。乳ガン検診は最近触診だけでの見逃しが指摘され、マンモグラフィーの併用が勧められていますが、マンモグラフィーで異常を指摘された場合ほぼ全例超音波検査を行うことなどから実際の現場では超音波検査で乳ガン検診を行っているところも多いのが現状です。最近の乳腺専門外来では、触診では発見できないような数ミリ大の小さな腫瘤を超音波検査で発見し、超音波で見ながら正確に針をその腫瘤の中に刺して、確実に細胞を採取し、組織診断をする方法がとられています。最新の乳ガン検診は、このように非常に初期の段階で診断するレベルにまで達しており、完治する率はさらに上昇すると考えられます。

また診断技術と同様に大切なのは患者さんへの説明です。ただ結果を伝えるだけではなく、乳ガンの特徴、自己検診の必要性、乳ガンに関する悩みや質問に答え、患者さんの乳ガンに関する意識を高めていくことこそが早期発見への近道であると考えています。

乳ガン治療の決め手は早期発見です

下部大腸内視鏡検査の特徴と目的
  • 初産年齢が30歳以上の人、または出産経験がない人
  • 初潮が早かった人、または閉経年齢が55歳以上の人
  • 40歳以上の人で肥満の人
  • 家族に乳ガンになった人がいる人、または乳ガンになったことのある人
  • 良性乳腺症になったことのある人
下部大腸内視鏡検査の特徴と目的
  • 痛みのない硬いしこり

    押さえても痛みのない硬いしこりが乳ガンの特徴ですが、痛みのあるものや比較的柔らかいものなど例外はあります。またしこりがはっきりしなくても、鏡の前に立って見て、左右の乳房の形や大きさに変化があったり、 乳房のどこかに皮膚のへこみやひきつれがあったり、乳首がへこんだり、ただれができてたりする場合も要注意です。

  • わきの下のしこり

    乳房にしこりを触れなくても、わきの下のリンパ節が腫れていたりする場合があります。

  • 乳首からでる血液の混じった分泌物

    左右の乳首をつまんでみて乳をしぼるようにして確かめてください。

下部大腸内視鏡検査の特徴と目的
  • 触診・視診

    まず触ってみて硬いしこりがないかどうか、皮膚がひきつれたりくぼんだような部分がないかどうかを調べます。わきの下もリンパ節などがはれてないか調べます。 以前はこの方法のみで検診を行っていましたが、最近は視触診検診での乳ガンの見逃しが問題となっています。

  • 超音波検査

    超音波検査は乳ガンの診断、検診において最も重要な検査です。触診でわからないような小さなしこりも見つけることができます。 通常3-4mm以上の大きさであれば発見できます。超音波検査はどんな医師でも行える検査ではありません。 乳腺を専門に扱っている外科医師が行うことがほとんどです。 超音波検査の良いところはレントゲン被曝も痛みもなく、触れないような小さな腫瘍でも発見でき、その場所を正確に特定し、必要であれば超音波検査で画面を見ながらその腫瘍の中に確実に細い針を入れて細胞を集めてきて検査(後に説明する吸引細胞診)し、 その腫瘍が良性か悪性(ガン)かを診断できることです。

    エコーでの乳癌の像、周囲の正常乳腺組織より低エコー(黒っぽく)に映り、はっきりと腫瘍像が確認できる
    これをエコーで見ながら確実に腫瘍内に針を入れて細胞を集めてきて診断します
  • マンモグラフィー

    乳房をガラス板ではさんで撮影するレントゲン検査です。これも触診ではわからない小さなガンでも発見できることも多く、現在厚生省は触診とマンモグラフィーとを併せて乳ガン検診を行うように勧めています。 しかしこれには多くの問題点があります。撮影はレントゲン技師が行うので一度にたくさんの検査ができますが、異常があるかどうかはごく限られたマンモグラフィー専門の医師の判断が必要です。 現在のところ2年ごとのマンモグラフィー検診が導入されていますので、大阪市の指定の施設で検診を受けて下さい。

下部大腸内視鏡検査の特徴と目的

超音波検査や触診でガンを疑う場合でも、病理検査をしないとそのしこりがガンなのか良性の腫瘍なのかは診断できません。病理検査とはしこりの中の細胞を採ってきて、病理検査専門医が顕微鏡で見てガンなのかどうかを診断する検査です。

  • 針吸引細胞診

    これは細い注射針を腫瘍の中に刺して吸引し、中の細胞を集めてきて検査する方法です。この方法は痛みも少なく傷跡も残らず簡単にできるので当クリニックの乳腺外来では、腫瘍が見つかった場合この吸引細胞診を行うようにしています。 しかしこの吸引細胞診は正診率が8割と報告されており、明らかにガンまたは良性と診断された場合は問題ありませんが、組織が硬く細胞がうまく集められない場合は判定不能となったり悪性と良性の中間と診断される場合があります。 当クリニックでは超音波検査で画面を見ながら針先が確実に腫瘍の中に入っていることを確認し細胞を集めてきますので正診率はさらに上昇しますが、そのような場合は大きさや超音波上の診断結果にもよりますが経過観察または次に述べる穿刺生検組織診を行います。

    細胞診
  • 穿刺生検組織診

    ボールペンの芯ぐらいの太い針で腫瘍の組織をごっそり採って顕微鏡で見る方法で、針吸引細胞診と違い正診率はさらに高いですが、針が太く最初に行う病理検査としてはやや抵抗があります。

  • 腫瘍摘出による病理検査

    これは手術で完全に腫瘍を摘出してしまってからその組織を病理検査に出す方法で100%間違いなく診断でき、なおかつ腫瘍も取れてなくなります。

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